【ミス東大2025特集】須賀ありさ（東京大学大学院）

逆境においても限界を超える努力でファンと共に走り抜く

ミス東大コンテストに応募したきっかけについて教えてください。

大学時代バレーボール部のマネージャーをしていました。そこで知り合った信頼できる東京大学の先輩が推薦してくださったことがきっかけです。 ミスコンの運営の方から「他薦があったのですが、ミスコンに出場する気はありますか？」という趣旨のインスタグラムのDMが届いたことで知りました。

大学は慶應義塾だったのですが、東大の大学院に進学することを知っている人はそこまで多くない時期だったので、いたずらかなと思うくらい驚きました（笑）しかも、それを知ったのが大学院の入学式の翌日だったんです。

推薦があったのですね！ご自身でもミスコンへの応募は検討していたんですか？

いいえ全く。東大の素晴らしい環境で勉学一筋で行こうと思っていました。すぐには決断できなかったので、エントリーまでにひと月ほど時間をかけて、参加するとしたらどのようなことが求められるのか面談をしていただきました。

正直毎日重たい教科書を抱えて大学へ行き、長時間勉強をして、帰って疲れてソファで寝てしまう日もありました。そんな大学院の勉強に追われる中でミスコン活動などできるのだろうかとすごく悩みました。ただ、いろいろな人が私を知ってくれることで思っていることを届けられる機会が増えるかもしれないとも考えるようになりました。

実際にミスコンに出場してみてどうですか？

ミスコンの審査は日々のWeb投票、ミクチャ配信、駒場祭のパンフレットについている投票券での投票、フィナーレでの現地投票で決まるのですが、東大生や友人だけにとどまらず、一般の方々にも広く応援していただけることはとても嬉しく思います。

ですが、やるべきことがたくさんありすぎて想像していた以上に大変です。猫の手どころか、他の動物の手まで借りたい気持ちです（笑）今は毎日自分の限界まで活動して、夜に力が尽きてベッドの側に倒れ込んで、朝目覚めてお風呂に入ってまた一日が始まるという感じですね。

忙しさが伝わってきます……。特に大変さを感じるのは何ですか？

SNSの投稿です。インスタグラム、X、Threadsとそれぞれ支持層が異なるため投稿に工夫が必要です。毎日大学院で授業を受けながら、隙間の時間で投稿素材を準備して編集することは簡単ではなく、また仕上げに際限がありません。応援してくださるファンの方々は、「全部頑張ろうと思わなくていいよ！」と言ってくださるのですが、私は良くも悪くも手を抜かずに納得のいく内容で投稿することを基本にしているので、どうしても時間が足りません。結果、食事と睡眠の時間を削るしかなくなってしまって……。

いかに逆算して優先順位をつけて効率よく進めていくかが重要になってくると思うのですが、「あれもこれもやりたいけれどもう無理、限界！でもまだ頑張りたいし、ファンの方々の気持ちに応えたい！」みたいな感じで、限界を超えてしまうところがあるんですよね（笑）

配信も一日数時間以上×40日間あるのですが、私の場合、配信の第2期間が期末試験と全て重なってしまったので両立がとても大変でした。配信はファンの方々と交流ができる貴重な機会ではあるのですが、毎日アドレナリンが最大出力のような状態で限界まで頑張るので、徐々に限界値というか自分が頑張れるMAX値が上がってきたことを感じます。

聞いているとちょっと心配になりますね……。でも、ミスコンを通じて強く逞しくなっていっているのが伝わります。

配信企画の最初の頃は「今日も推しのために枠回りした！」とか「仕事頑張ってきた！」と言ってくださるファンの方々に投げ銭をしてもらうことに心苦しさを感じていました。ですが、配信の第1期間の後くらいから「私がグランプリに輝くために時間とお金と労力を使って応援してくれているのだから、それに応えないと不誠実」と思うようになって、私自身が勝とうとする姿勢を見せなければと思うようになりました。

今は配信でも「応援してください」とか、「一緒に走ってください」と正直に思いを伝えています。私もファンの方々もお互いにできる限りの努力をしようと思っているんです！

ファンの方々と一体となって頑張っているんですね。ちなみにご自身の強みは何だと思っていますか？また大切にしていることはありますか？

素直でたおやかな心を持っていることです。そしてただ可愛いとか華やかなだけでなく、様々な経験をしていて引き出しをたくさん持っているところです。日頃から言葉遣いや立ち振る舞いに品性を大切にすることを心がけています。自然とにじみ出る内面的な人格や道徳観に由来する人間の大きさを高めることを、自分の永遠のテーマと言い聞かせています。

弁護士になって世の中の当たり前を変えたい！ミスコン出場の先にある思い

将来の夢を教えてください。

私は将来、弁護士になって世の中の理不尽や不条理な当たり前を変えて、新しい価値を創造したいという思いがあります。そこで「ミス東大」という肩書きを持つことで、発信力や影響力が少しでも高まれば、目標に近づけるのではないかと考えています。

弁護士を目指そうと思ったのはなぜですか？

私が言われて最も嬉しいのは、「ありさのおかげで〇〇できた」という言葉です。私の存在や助力がささやかでも誰かの力となり、ひいては生活の質を上げることに資するとすればこれに勝る喜びはありません。

将来は弁護士として誰かに寄り添う働きができればと考えています。世の中にある理不尽や不条理な当たり前を変えて、新しい価値を創造するという夢を実現できるようにPDCAを回して努力を重ねていきたいです。そのためにも、今現在は学業と並行してミスコン活動に全力を注ぎ、自分の影響力を高めることが大切だと思っています。

最後に、フィナーレに向けた意気込みを教えてください！

SNSでのPR活動が主戦場のミスコン活動において、私はお披露目からほどなくインスタグラムとXが凍結されるというアクシデントに見舞われました。公式に問い合わせても一向に改善されず、やむなく1か月後に新しいアカウントで再出発しました。5か月間の限られた活動期間において、致命的な出遅れと多くの方に言われる中で懸命に試行錯誤を繰り返して今日まで活動してきました。

毎日Web投票をしてくださる方々、逆境に置かれた私を見つけて手を差し伸べてくださる方、皆さん私を信じて応援してくださいます。そんな方々とご縁をいただき、苦境をどうしたら切り開いていけるかを一緒に考えて歩んできたこと、心の通う交流を重ねてきたこと。そのすべてが幸せなことでした。そのおかげで私は晴れてフィナーレのステージに立つことができます。

人の真心からの温かさに触れて私は大きく成長しつつあると思っています。これまで親身になって誠実に支えてくださった方々に集大成としてグランプリに輝く姿をご覧いただき、応援してよかったと思っていただくこと、それこそが私の願いです。