美学生インタビューInterview
コーディネートは寝る前に!小さい頃からオシャレが好きでした
モデル活動をしてると聞きました。どんなことをしてるんですか?
高校2年生の夏に「キャンパスコレクション」(以下、キャンコレ)っていう学生主体のファッションショーに出場させてもらいました。それからウォーキングにハマってこれまでに5回ほど出させてもらってます。あと、キャンコレの中で「すっぴんGirl’sアンバサダー」っていう化粧や美容について発信するイメージガールを決めていて、その4期生にも選んでいただきました。
高校生の頃からモデルに興味があったんですか?
私、飽き性なんですけど唯一ちっちゃい頃からずっと好きなのが洋服のコーディネートを考えることなんです。だから、モデル活動もファッションの見せ方とか着こなしとかを学ぶ機会になるかなと思って興味がありました。
たぶん、家族の影響が大きいんですよ、私の洋服好きは。昔、おばあちゃんがセレクトショップをやっていてよくその話を聞いてたし、何より母がすごく洋服好きで、私の服を毎日めちゃくちゃこだわってくれてたんですよ。頭から靴まで全身どこも妥協することなく完璧にコーディネートしてたみたいで。
だから、いつの間にか服は絶対オシャレでこだわり持ってないとあかん!って刷り込まれちゃいました。
英才教育なんですね(笑)小さい頃はどんな服を着てたんですか?
「ファミリア」っていう子ども服のブランドがあって、最初は母の好みでそれを着てました。ちょっと上品で落ち着いた感じなんですけど、6歳くらいの頃かな、私がそれを嫌がったみたいで。「メゾピアノ」っていうすごく可愛らし~いラブリーな洋服屋さんがあって「絶対こっち!」って路線変更したそうです(笑)
小さい頃からこだわりがあったんですね。
普段は気が弱くてあまり意見を言う方じゃなかったんですけど、服に関しては自分の意見を持ってました。その頃から着る服は毎日考えてましたね。寝る前に明日のコーディネートを組むって感じです。友達には「めんどくさっ、朝でいいやん」って言われるんですけど夜寝る前に歯磨きするみたいに習慣になってます。
ファッションショーを初めて観に行ったのはいつですか?
高2の春頃に友達と行った「関西コレクション」が初めてでした。ViViのモデルのemmaちゃんや八木アリサちゃんが好きで、その2人が出演すると知って。
特にemmaちゃんは身長が164cmでモデルとしては低い方なのに、着こなしもセンスも抜群なんですよ。今まで色々なファッション誌とか読んできたんですけど、emmaちゃんの写真集が一番好きです。可愛いけど、可愛いだけじゃなくてちょっと毒っけがあって、emmaちゃんらしさというか世間に流されてない感じがいいなって。
実際に生で見てどうでしたか?
すごく良かったです!emmaちゃん、やっぱりオーラがありましたね。
でも、モデルさんたちを見てうわっ~綺麗~って思ったんですけど、ファッションショーって後ろのスクリーンには服がズームで映るんですよ。その時は服の形とか歩いてるときになびく感じとか、こういう着方もあるんや~ってそっちの方が気になってました(笑)
初めて出会えた“特技”と呼べるもの
キャンコレに出るきっかけは何だったんですか?
実はその関西コレクションの会場で声を掛けてもらって、高2の夏に出演することになったんです。
初めはどんなイベントなのか全然知らなくてちょっと怖いなって思いました。なので疑いの目から入ったんですけど、オーディションの会場に行ったら審査員の人もちゃんとしてたし、モデルさんもたくさんいてこれはきっと大丈夫なところやと思って(笑)
オーディションに合格した後はどんなことを?
基本のレッスンが10回ほどで、それ以外にオール練もありました。5回目くらいに「ブランド選定』っていうのがあって、カッコいい系、可愛い系、綺麗系とか、自分はどういう雰囲気が合うか分けられるんです。
その系統ごとに歩き方の違いもあるんですか?
基本的なウォーキングの仕方は変わらないんですけど見せ方は色々とあって、ターンのときふんわりと回ったら可愛い系になるし、キュって回ったらカッコいい系になります。笑顔で歩くとか、真顔で歩くとか、表情の違いもありますね。ただ歩いてるだけに見えて、ちょっとしたことで見え方が違ってくるんですよ。
ウォーキングで心がけてることってありますか?
“自信を持つこと”ですかね。姿勢が悪いとダメとか、足を出すのは直線状にとか、技術的なことはいっぱいありますが気持ちによっても見え方は全く変わってきて、たとえ始めたばかりで下手でも、まずは自信を持って歩くのが大事だと思います。
あとは前でポーズするとき、私は誰とも被らないようにしてて。色々な雑誌を研究して、載ってるモデルさんのポーズに一ひねり加えたりしてます。
話を聞いてて本当にやりがいを感じてるんだなってのが伝わってきます。
私、中学の時、部活でスキーをやってたんです。でも、頑張ってたつもりでもなかなか結果が出なくて……。朝練とかも行ってましたけど何となく続けてる感じになって。それで高校生になってウォーキングをやって、初めて自分の特技かもって思えるものと出会えたんです。
実は今、あまり上手くいってなくてなかなか成長できないって感じるんですけど、それでもウォーキングは好きだし、得意なことだと思ってて。洋服も大好きだし頑張った分だけちゃんと結果が付いてくるから、もっと追求したいって気持ちが大きいです。
モデルとして立った初めての舞台はどうでした?
キラッキラな照明を浴びて華やかなステージに出られてすごく嬉しかったし、家族とか友達とかも来てくれてたのでいつもと違う私を見てほしいって気持ちでしたね。ステージを見たときはおっきい!ってちょっと緊張もしたんですけど、本番はその緊張よりも楽しみの方が大きかったです。
でも、帰って映像を見るとどこかが違うというか、私がやりたかったことはこうじゃないって感じて……。
何が違ったんですか?
自分では練習通りやってるつもりでも、映像を見返すと伝わらないというか。例えば、手を振るのが低くて遠くからじゃわからないとか、もう少しじっと止まる場面を作った方が服の良さを見せられたなとか、実際に観客側から見るのは想像と違うというか。
だからこそ、これで終わらずに次も出たいっていう気持ちになりましたね。
本当にファッションショーに夢中って感じですね。
すごく良い人との出逢いがあったのも夢中になった理由の一つだと思います。
幾子さんっていうウォーキングとかを教えてくれる講師の方がいるんですけど、いつもポジティブで、自分の考えを持ってる強い女性なんです。私たち生徒にも愛を持って接してくれるし、情熱を持って伝えるって感じの指導をしていただいて。
教え方は厳しいんですか?
甘さとかダメところもハッキリ言ってくださる方ですね。今までのんびり過ごしてけど、幾子さんに出会ってからは自分の意見をしっかり持とうって考えになりました。
中身も認めてもらえる女性に
同志社大学に進学を決めたのはどうしてだったんですか?
ファッションの専門学校か大学かですごく迷ったんです。でも、行きたかった専門学校が東京だったので両親に相談したら「ファッションだけの道になっちゃうよ。」って言われて。だから「私はファッション関係の仕事に就くから!」って結構粘ったんですよ。高校に入った時くらいからずっと行きたいって言ってたので。
でも、話しているうちに私のことを思って言ってくれてるんだなっていうのが伝わってきて。確かに洋服は好きだけど、もしかしたら私にはそれ以外の可能性もあるかもしれない、もう少し社会の基礎とかを学ぶ時間が必要だなって思うようになったので、大学進学を選びました。
大学に入って良かったと思いますか?
もし関西の大学に行ってなかったらたぶんモデルは続けてないし、自分と向き合う時間も取れてなかったと思うんです。今もファッションに携わることができてるから良かったのなかって思います。
最後に、将来どんな人になりたいか聞かせてください。
まだ未熟な部分がいっぱいあるけど、幾子さんや他のキャンコレの講師の方を見てると本当に心から尊敬できるし、私もそんな風に強くてきちんと自分を持ったカッコいい女性になりたいです。
この先、自分がどういう立場になるかわからないですけど、外見を磨きつつ「佳奈の考え方が好きだな。」とか「佳奈の強くて明るいところが好き。」って中身も認めてもらえて、自分より年下の子たちにも私の経験を教えてあげられる影響力のある人になりたいです。