「家族や友達の温かさを感じたキャンパスコレクション」稲垣友唯（同志社大学）

大学以前はテニスやダンスに熱中

大学に入るまではどんな生活を？

中学の頃はテニス部で部活一筋、中1から中3の夏まで毎日やっていました。朝6時から練習があるので家を出るのが5時台だったんですけど、とにかくめっちゃ燃えていましたね。
高校に入ってからはダンスに励みました。ロックダンスを中心に練習して、お祭りなどのイベントのステージで踊っていました。

ダンスは高校から始めたんですか？

いえ、小学生から「エアロビック」をやっていました。先にお姉ちゃんが始めて、それを見て私も始めたんです。

あまり聞いたことないんですが「エアロビック」とは？

エクササイズのエアロビクスが起源で、新体操に近い感じのスポーツです。音楽に合わせてポーズを決めて、その技術や芸術性を競います。個人戦とチーム戦があって全国大会に行けるように頑張っていました。

活動中は本当に泣き虫でした

昨年、ミスキャンパスコレクション（学生主体のエンターテイメントイベント「Campus Collection」内でおこなわれるミスコン）へ参加したそうですね。出場しようと思った理由は？

何か新しいことをやってみたくて。毎日確かに楽しいんですけど、授業を受けて、バイトをして、サークルにも顔を出してという感じで繰り返しだったから、大学生の間にものすごく頑張ったことがないなって思っていたんです。

ミスキャンパスコレクションの活動内容を教えてください。

まず自分のこと知ってもらわないといけないので、毎日TwitterとInstagramを更新。あとはウォーキングとスピーチのレッスン。
本番はファッションショーに出るのでそのショーに向けてのレッスンもあって、オールで練習することもあったんですよ。朝まで練習して、大学に行って授業を受けて、また夜に練習。週に3、4日は京都から大阪に通っていました。

大変だった思い出は？

ウォーキングの時は先生がいて色々と注意してくれるんですけど、泣きながら練習することもありました。何回も歩いてると何が正しいかわからなくなるんです。だいぶメンタルが弱ってましたね。
活動の期間中は食事制限もしていて、毎回の食事を写真に撮って先生に送っていました。大好きなお菓子を我慢したり、三食りんごや納豆で済ませる日もありました。

あと、SNSで自分のことを発信するのが苦手で……。今日は何を投稿しようか、明日はどうしようかって四六時中考えていましたね。
でも、大変なことがいっぱいあったんですけど、友達が毎日学校で「Web投票したよ」って言ってくれたり、SNSに上げるための写真を撮ってくれたり、家族も頻繁にLINEをくれて、応援してもらえるのがほんとうに嬉しくて心の支えになって、頑張らな！って思いました。

そんな中で本番を迎えたわけですよね。

ファッションショーには100人以上が出演しました。スピーチもあって30秒ほどにまとめるんですけど、レッスンの時でさえ喋ること忘れてしまってたので本番ヤバいなってドキドキしていました。一点を見るんじゃなくて色んなところを見ながら話すとか、抑揚の付け方とか色々と習ったんですけどステージ上ではどんな喋りをしてたかほとんど覚えてないです。

ファッションショーではどんな衣装を着たんですか？

730（ナナサンマル）っていうブランドの服と白いドレス、あと水着とウェディングドレスを着せてもらいました。一番印象に残っているのはやっぱりウェディングドレスですね。初めて着たのでめっちゃ嬉しかったです。

でも、その日はほんとに忙しくて。ステージごとに化粧を直して髪型も変えて、会場裏ではずっと走り回ってました。

ほんまに出場して良かった

舞台に上がる前の心境は？

びっくりしました。え、ここで！？ こんな広いところで！？ みたいな。朝に会場に来た時にヤバいって気持ちでした。裏からじゃお客さんどれくらいか見えないのでステージに出る前はドキドキでしたね。

初めてランウェイを歩いた時の気分は？

一瞬でした。ステージに近いお客さんの顔はわかるけど、遠いと真っ暗でわからないんです。でも、友達が見に来てくれて、ランウェイを歩いてる時に「ゆい～」って名前を呼んでくれたのが聞こえてめちゃめちゃ嬉しかったです。

複数のステージに出演したのでもうバタバタで……。次があるから「はい着替えて！」って。終わった余韻に浸る暇はなくて、服を脱いで30秒で着替えて別のステージへって感じでしたね。次の出番に間に合わなかったらヤバいので、大丈夫なんかなってずっと心配でした。

ミスキャンパスコレクションの発表の時の様子は？

最後にウェディングドレスで全員並んでグランプリが発表されました。受賞はできなかったんですけど、舞台からおりると友達がいっぱい来てくれていて。悔し涙もあったんですけど、友達の温かさでその時は涙が止まらかったですね。家族や友達の存在の有り難さに改めて気付けてほんまに出場して良かったなって思っています。

衣装を着替えて元の姿に戻った時、どんな気持ちでした？

終わった～って。2ヵ月間この活動を続けて、やり切ったという充実感をものすごく感じました！