美学生インタビューInterview
「まずはやってみる」がモットー!営業・企画・経営と0から作り上げた海の家
学生生活の中で力を入れていることはありますか?
Koceanという、海の家の運営をおこなうサークル活動です。海の家の場所の権利を獲得することに始まり、建築物の発注や期間中の海の家の運営などをすべて自分たちでおこなっています!

海の家というとなんかチャラそうに聞こえますが……。
真面目に取り組んでいるサークルです(笑)入学した頃に学校の交流会で知り合った先輩から誘われて入りました。なんとなく中高でやっていた剣道を続けようかなとも思いましたが、新しいことを始めたいという気持ちがあったんです。
このサークルは今年から活動を開始した新生サークルで、0から1 を作ることに携われること、数字面を含めた経営ができること、SNSでの宣伝もあるので見せ方について学べることなどが私にとって魅力的でした。
なぜそういった点に惹かれたんですか?
私は自分の意思がはっきりしていて、自分で進んでやりたい性格なので、既に出来あがっていてルールが決まっているものよりも、新しく作るものに挑戦したいと思っていたんです。
高校時代には学級委員、文化祭実行委員などもやっていました。また経営や見せ方に関することにも興味があって、挑戦する機会があれば何でもやりたいんです!
改めて、Koceanの活動内容を教えてください!
逗子海岸の海の家の方々への挨拶回り、建築会社への建築デザインの依頼・発注、経営管理や看板作り、提供する飲食料の検討、企画やコンペ、協賛企業を獲得するための営業活動、7〜8月末までの海の家の運営など、多岐に渡ります。
サークル開始1年目なので手探りで進めていて、今は今年の振り返りと来年の海の家の施策検討などをしています。
サークル活動というより、ビジネスに近い感じなんですね……!
アプローチする企業のリストアップから商談、決定後の企画検討なども頑張りました。ただ、学生という立場から、まずは信頼関係を築くことが重要だと感じる場面も多かったです。なので、とにかく回数を重ねて、丁寧に誠実に対応するようにしていました。
結果、スピーカーやドリンクなどの商品や機材でいくつかの企業に協賛していただくことができ、ドリンク1杯購入でフォトスポットを無料で使える施策なども実現できました!
努力が成果に結びついたんですね!準備から運営の期間で特に大変だったことはありますか?
とにかくスケジュールがギリギリだったので、開店直前が一番大変でした。建物自体は1〜2週間前に完成していたのですが、直前に予算不足でデザイン変更ができず、屋根の代わりに布を掛けたり、食器や提供する料理の具材を揃えたり、看板のペンキを塗ったり、ポスターやメニュー表を作成したりと、授業後は毎日暗くなるまで準備していましたね。

かなりドタバタで大変だったんですね。焦る状況の中でネガティブになってしまうことはありませんでしたか?
いえ、とにかくやり切るしかないという気持ちでしたね。完璧じゃなくてもまずは試して形にしてみて、それから改善していけばいいと思うんです。
高校の文化祭で1日目に在庫が大量に余ってしまった時も、「とにかくやるしかない!」と思い、夜まで会議をし、2日目にはポスターを見やすく作成したり、販売場所を拡大したり、ステージ付近で宣伝したりして、何とか在庫を売り切ったこともありました。考えている時間があるならまずはやってみる、という姿勢を今も大事にしています!
すごく前向きで行動的なんですね!ちなみに期間中の現場運営はどうでしたか?
夏休みは1週間ごとのシフト制で泊まり込みで運営をして、一部は企業からの協賛もあったのですが、焼きそば、タコス、ラーメン、アサイーボウルなどの食事を提供していました。
SNS担当として宣伝にも力を入れていたので、会期の後半くらいからは「TikTokを見て来ました!」と言ってくれる方もいてすごく嬉しかったです。最終日にみんなで打ち上げとしてBBQしたのも含めて、すごく楽しく達成感のある期間でした!

まさに青春って感じですね!この活動を通じて学んだことはありますか?
大学で経営学を受講しているのですが、実際に経営を経験できたことがすごく学びになりました。資金のPLやBSなど、ここを減らせばこう変わるんだとか、海の家だったらこうかなと応用しながら考えられるようになりました。
今後のサークル活動での目標はありますか?
今年は準備期間が足りずにできなかったので、来年はサークルでクリスマスマーケットをやりたいです!あとは直前にバタバタしないようにマニュアル化など仕組み作りをおこなって組織活動を安定させることで、後輩にも入ってもらえたら嬉しいです。
選挙に行くきっかけを作りたい!地域活性化にも繋がる「センキョ割」の導入活動
サークル活動以外に力を入れていることはありますか?
センキョ割学生実施委員会でのボランティア活動です。選挙で投票した人が投票済証明書や投票所の写真などを提示することで参加店舗で割引や特典を受けられる「センキョ割」というサービスを作るための営業です。高校時代の恩師がやっていて、声をかけてもらったことをきっかけに始めました。
もともと選挙に興味があったんですか?
最初は若者の投票率の低さに少し問題意識があった程度で、特別この活動に興味があったわけではなかったのですが、営業をやってみたかったのと、先生へ恩返ししたい気持ちがあったんです。大学受験が終わった後にこの団体に入り、それから選挙のたびに1週間ほど活動をしています。
具体的にどんなことをしているんですか?
飲食店にサービスを導入していただけるようにサービス概要や実施することによる利益、割引や特典などの例示などを説明して営業をかけます。導入が決まった際には具体的な内容を決めたり、宣伝のためのポスター作りなどをするのが主な仕事です。
一日10件程度の電話営業に加えて、私は横浜周辺の個人経営の飲食店などに一日4〜5件、飛び込み営業をしていました。選挙という言葉から、特定の政党や思想と結びつけて受け取られる可能性があり、説明の仕方には工夫が必要だと感じました。
偏見が多かったんですね。そんな時はどんな風にして営業を成功させるんですか?
わかっていただけるように、しっかりと説明することかなと思います。このサービスはただ選挙を盛り上げるだけでなく、地域活性化も目的としているので、そういった背景も伝えるようにしました。また、導入していただいた店舗にあったメリットなどを具体的な数字も交えて説明して、良さを知っていただけるように努めました。
営業のトークはある程度マニュアルはあるのですが、私は大学で交渉論を学んでいるので、そこで得た知識を活かしながら表現の仕方を工夫して話すことも心がけましたね。あとは、大手企業だと比較的社会的な活動に対して前向きなので、学生がやっているという点はウケが良かったのかもしれません(笑)
島田さんがこの活動に懸ける思いを教えてください。
行動する理由は何であれ、投票に行く若者が1人でも増えたらいいなと思っているので、そのきっかけ作りができたら嬉しいです。センキョ割のために選挙に行くというのは違うと思うので、あくまで日本の政治がどうなるのかを考えるきっかけになればと思っています。
実際にセンキョ割はメディアにも取り上げられることも多く、私の友達の中にはそれを聞いて行ったという子もいるんです。なので、もっと頑張っていきたいですね。
この活動を通じて、今後やっていきたいことはありますか?
営業活動を通じて、声のトーンや話し方、言葉遣いなど、自分がどう表現したらどう相手に届くのかを考えるようになりました。自分や商品の見せ方などをもっと学んでいきたいので、マーケティングの勉強にも力を入れていきたいです!
美学生プロフィールProfile
担当カメラマン・インタビュアーCameraman & Interviewer



















